■ペルソナってなんだろう?
こんにちは。
アナタは“ペルソナ”って聞いたことありますか?
(某ゲームのことでは無いです。笑)
企画職、営業職、マーケティング部署などに関わっている方は聞いたことがあるかもしれませんね。
簡単に言うと、「提案相手のことを具体的に設定する」
ということです。
今日はこの”ペルソナ”についてお話します。
■ペルソナを考えてみよう
僕を例えてみましょう。
すあんのペルソナ設定
という感じですね。
難しいことはありません。
要するにどこまで
提案相手のことを具体的にイメージできるか。
相手が欲するものは何か?
相手が困っているだろうことは何か?
想像力を働かせて考えてみるわけです。
僕のような人に車を提案するなら、
「携帯ゲームも最近は外に出てキャラクターやアイテムを獲得するのもありますよね」
「長期休暇や、お休みの日に旅行行くときに車があると便利じゃないですか?」
など、相手の困りごとに刺さるような提案が出てくるわけです。
もちろん全て完璧に刺さることはないでしょうが、少なくとも当てずっぽうや、こちらの独り善がりの提案になるよりは、話の広がりも期待できますし、何より相手からしたら
「あ、僕のことを考えてくれてるのだな」
と思ってもらえる。
そして、ここからがペルソナの面白いところで、
「特定の誰かに向けて徹底した作品は、他の人にも伝わりやすい」
という現象がおきます。
特定の誰かの相手のことだけを考えたのに、なぜ他の人にも伝わるのか?
どういうことか説明しますね。
■ペルソナ設定の具体的な例
具体的な例で示したほうが早いでしょう。
「万引き家族」という映画があったのをご存知でしょうか。
カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)を受賞をされましたね。
この映画を製作するにあたって、監督の是枝裕和氏は日本の児童養護施設に取材に行ったそうです。
その際に目にした光景が忘れられず、映画にも取り入れられたとか。
どんな光景だったかと言うと、とある女の子が突然、絵本を取り出して読み上げた。
職員の方は止めようとしたが、女の子は最後まで読み上げた。
その場に居た人たちは最終的に拍手を送ったそうですが、是枝監督は「女の子は実の親に向けて絵本を読み上げたのだろうな」
と思ったと。
監督は後のインタビューで
「僕はあの女の子のためにこの映画を作ったと思う」とコメントを残されています。
『万引き家族』是枝裕和監督が外国特派員協会で会見「ここ数年、“家族”を巡って起きている事件は元にしている」 作品が醸す“物議”に言及 | SPICE – エンタメ特化型情報メディア スパイス https://spice.eplus.jp/articles/192170
僕は、これがまさに“特定の誰かに対して徹底して作った作品は他の人にも伝わる”
良い例なのではないか、と思いました。
人間はみんなそれぞれ違うが、そうかと言って、100%全員が違うわけでもない。
多くの人に共通してる価値観や考え方。
良識や常識、欲望や願望。
おそらくですが、テーマがわかりやすくなると、相手の共感を呼びやすくなるのでしょうね。
これは映画だけでなく、絵画や音楽、小説や
漫画、アニメーションもそうかもしれません。
愛する家族や恋人、夢を追いかける若者、または何かに悩んだんだり苦しんだりする人々。
そんな人達を描いた作品は数多くありますね。
芸術作品だけでなく、ビジネスパーソンの提案書にも
同じことが言えるのではないかと思います。
どこかの誰かについて徹底して考えられた提案書は汎用の製品カタログより
内容は伝わりやすいでしょう。
まとめ
難しい話はさておき、つまりは
相手のことを具体的にイメージしよう。
そうすると相手ともコミュニケーションが取りやすくなりますよ。
ということですね。
営業職や企画職、マーケティングの担当をされている方でも、そうではない方でも、提案書作るときに参考になるのではないでしょうか。
相手がお客さんとは限りませんよね。
上司やその他取引先、もしかしたらプライベートにも
応用はできると思います。
特定の誰かに向けて徹底して考えてみる経験って、他でも活きると思うんですよね。
”相手のことを考える想像力が付く”ので。
「課題解決能力」が問われる現代のビジネスパーソンにとってペルソナ設定して考えることは、役に立つのではないかなと。
相手のことがわからないと課題もわかりませんから。
というわけで、ペルソナとはどういうもので、どんなメリットがあるのか?
というお話でした。
参考になれば幸いです🙂