今日の記事はこちら!☺
岡田准一さん主演で映画化もされたけど
司馬遼太郎氏の小説「燃えよ剣」て面白いの?
→読んだら99%の人が新選組ファンになるの確定!
歴史・バトル・恋愛・ビジネスの要素もある幕末モノの傑作小説です!
新選組が好きな人はもちろん、そうでない人にもオススメの作品。
- 幕末歴史モノとして楽しめる!
- 剣戟(けんげき)小説としても面白い!
- ラブストーリーとしても読める!
- 組織構築のビジネス書としての要素もある!
と、色んな角度から楽しめる小説なのですよ。
この記事はこんな方に参考になると思います🙂
幕末がテーマの面白い小説って無いかな?
司馬遼太郎さんの本でオススメって何?
剣戟小説で面白いのって何がある?
新選組好きになったので、もっと知りたい!
“鬼の副長”土方歳三を描いた作品を読みたい!
読んだ人の99%が土方歳三と新選組が好きになる!幕末小説の傑作 “燃えよ剣”
“燃えよ剣”という作品は読んだ人を新選組と土方歳三の虜にする
強烈な魅力があります。
土方歳三という人はもともとの出身は武州日野(今の東京八王子)。
その後、京都で新選組の副長を勤め、明治維新後、旧幕府軍に従って江戸、会津若松、岩手、函館、と転戦を続け、最後は蝦夷地(北海道)で戦死を遂げる、というまさに波乱万丈の人生を送った人物。
その土方歳三の人生を若き日の姿から戦死するまでを描いたのが本作、「燃えよ剣」です。
(タイトルがもうアツい!笑)
実を言うとこの本を読むまで、僕は土方歳三という人は京都出身だと思っていました。。
いやお恥ずかしい。
関東の出身だったんですねー。
燃えよ剣をオススメする理由4つ
新選組が好きな方はもちろん、好きではない方にもオススメできます。
理由は4つあって、
- 幕末歴史モノとして楽しめる!
- 剣戟小説としても面白い!
- ラブストーリーとしても読める!
- 組織構築のビジネス書としての要素もある!
一つずつ見ていきましょう。
幕末歴史モノとして楽しめる
多少フィクションなども交えてますが、基本的には実際の歴史の動きを踏まえつつ
ストーリーが展開されていきます。
幕末の歴史を物語として学ぶことができるわけですね。
学生時代の歴史の授業ではサッパリ頭に入ってこなかったとしても、小説だったら、あら不思議。
すんなり頭に入ってくる。笑
面白いのはこの作品は主に新選組視点からの描写になるので、
坂本龍馬はじめ、維新志士側の描写はほとんどありません。
坂本龍馬は日本史の授業でも
大きく取り上げられているくらいですから知っている方も多いとは思います。
しかし、まったく逆の立場
「滅亡に向かう江戸幕府側の立場から明治維新を見る」と
どう見えるか?
維新志士側が脚光を浴びることは多いと思いますが、「もしあなたが幕府側の人間の立場だったらどう生きるか?」
そんな視点で幕末を見ることができます。
これもなかなか面白いですね😀
剣戟(けんげき)小説としても面白い。
剣戟、いわゆる「チャンバラ描写」も
緊迫感や躍動感があって良いんですよ。
「バトルの描写はマンガ、アニメなどの映像表現には勝てないのでは?」
そんなことはなかったのです。
この作品の
”刀のバトル”は緩急があって面白いんですよ!
読む前、「小説だから、アクションシーンは期待できないけど、ま、しょうがないネ!」
と僕は思ってました。
ところが読んだあと、「文章だけでもアクションて描写できるんだ…司馬先生すごい…」
となりました。
アクション小説好きなら楽しめるのではと。
剣、刀のバトルってロマンありますよね。
ラブストーリーとしても読めます
恋愛モノ、ラブストーリー的な要素もあります。
物語の中で、主人公の歳三はとある事情からお雪さんという女性と惹かれ合います。
このお雪さんと心を通わせる描写が良いのですよ。
とても情緒豊かで。
この小説、執筆されたのが1962年(昭和37年)からで、もう60年近く前の作品になるのですが全然古さを感じない。
男女の恋愛模様はいつの時代もあんまり変わらないのかもしれませんね。
組織構築のビジネス書としての要素もある。
そしてこれです。
組織構築の参考にできる。
土方歳三は局長ではなく副長。
つまり組織の中ではナンバー2です。
なぜ副長なのか?
組織の中で副長とはどうあるべき立場なのか?
副長として組織をコントロールするなら
どうするのか。
総司、俺は局長じゃねぇ。副長だ。
局長をいい子にしておく。憎まれ役はすべて副長の俺が引き受ける。
(中略)
隊がバラバラになるときはどんなときか知っているか?
副長が隊士のご機嫌を取り始めたときさ。自然、苦い命令は局長の近藤の口から出るようになる。
燃えよ剣より要約、抜粋。
近藤は隊士から信頼を失う。隊はバラバラさ。
このあたりの組織統制の手腕について作中で歳三の口から語られますが、「なるほどなあ…」
と思うことも多く、ビジネス書の要素もあるのではと。
社会人なら参考にできることも多い。
…などなど。
いろんな角度から楽しめる要素があるのもこの作品の良いところ。
名作だけど燃えよ剣のこれはちょっと…というところ
日本を代表する作家の傑作と名高い作品にひとこと申すのは大変気が引けますが、一人の読者としての感想ですので、なにとぞ
大目に見て頂ければ幸いにございます…😅
描写が若干回りくどく感じる時がある。
ほとんどの文章はサクサクと読めると思いますが、特に序盤から中盤にかけての部分で、ちょっと文章や表現が、回りくどいというか、リズムが良くない感じがした印象があります。
後半はむしろ一気に読み進めました。
まるで歳三が死を迎えるまで
生き急ぐ、いや
“死に急いでいる”ような、やや駆け足で描写されているようにすら感じました。
だからなおのこと、序盤~中盤がちょっと間延びして感じたのかもしれません。
しかしこれ、司馬先生が狙ってやっていたらすごいな。
むしろその可能性もあるかもしれません。
あと、司馬遼太郎氏の作品の多くに言えるらしいのですが、「フィクションによる脚色が自然過ぎて、どこがフィクションか分かりづらい」
ということもあるようです。
僕は最初に読んだ時、敵役として登場する七里研之助との因縁や
お雪さんとの出会いも史実なのかと思ってました。
(※歳三のライバル七里研之助と恋人お雪さんは司馬遼太郎氏が作中に登場させる架空の人物です。史実ではありません)
後で、歴史の雑誌や書籍を読んで
二人の人物が司馬氏の
創作だと知ったという。あぶないあぶない。笑
新選組好きな人にはもちろん、初めて新選組を知る人にもオススメできる作品です
というわけで、小説「燃えよ剣」の紹介でした。
この作品は新選組や土方歳三が好きな人にはもちろん、そうでない人、これまでに新選組を知らなかった人にも
ぜひ読んでみてほしい作品です。
幕末モノの小説として、物語として、非常に完成度の高い作品になっているのは間違いありません。
この作品を初めて読んだ時の
感動は未だに残っています。
小説で感動とまで言えるのはこの作品が初めてだったかもです。
若き日から闘争に生きる
”喧嘩師”土方歳三。
尊皇攘夷、勤王佐幕、その他
数多の主義思想が入り乱れ、人々の志と刃が激突する京都。
その京都で
「新選組」というひとつの”作品”を作り上げる歳三。
命を奪い合う血なまぐさく、闘争の炎の中にいるような日々とは裏腹に。
お雪さんと過ごす日だまりのような
穏やかな時間。
そして大きく動く時勢の流れに飲み込まれそうになりながらも
持ち前の戦闘能力と強い意思で立ち向かう喧嘩師、土方歳三。
終焉の地、はるか北の蝦夷で彼は何を見るのか。
闘争に明け暮れた
歳三が迎える最後の日とは。
彼の生き様は一人の人間として、胸に迫るものがあります。
土方歳三の知られざる趣味。それは…
ところでそんな
おっかない土方さんですが意外な趣味を嗜んでいました。
と言っても、かなり有名なエピソードなので
知ってる人も多いと思います。笑
“鬼の副長”と恐れられた土方歳三。
そんな彼の趣味とは。
それは…。
…
…
「俳句」です!
僕は燃えよ剣で
土方歳三が俳句を趣味にしていた事を知り、しかもそれが史実だったことを知って衝撃を受けました。笑
「なるほど、だからあんなにファンが居るんだな~。わかる!」
と思いましたね。
敵を斬り倒し、不始末があれば隊士を切腹させ、ちょっとネットを調べれば「喧嘩師」「鬼の副長」とおそろしいエピソードが盛りだくさんの歳三の趣味が。
俳句!
あまりに人間くさい。
彼も一人の人間なのだと強く感じるエピソードです。
ちなみにこの土方歳三の俳句集
「豊玉発句集」(※豊玉は土方歳三の俳号です)
は検索すればヒットしてきます。
ただ、その俳句、土方さんには申し訳ないのですが…
「そんなにうまくない」
のですよね。笑
一句紹介しましょう。
差し向かう心は清き水鏡
剣術修練の立会中の情景でしょうか。
俳句をまったくやらない僕が言うのもなんですが、キレイにまとまっているけど、そこまでの句じゃないというか。
言ってしまえば、「そのままやんけ!」というか。笑
この「そんなにうまくない」のがまた良い。
いかにも剣術家としてのストレートな表現、僕は結構好きですけども。笑
■祝!岡田准一さん主演で映画化!
2020年 岡田准一さん主演で
映画化決定!
からの2021年10月公開に変更!
事情はアナタも御存知の通り、例のウィルスです‥(==;)
まあこれは致し方なし。
岡田准一さんといえばアクションシーンに定評がありますよね。
「俳優が殺陣を演じているというより、武人が俳優をやっている」
とすら評されているとか。すごいですね。
時代劇といえば、チャンバラ。
岡田さんがどんなふうに土方歳三として立ち回るのか。
PV公開されないかなーと思っていたら、PV解禁されました!
五稜郭までやるみたいですね。
どんな構成になるんだろう。
映画『燃えよ剣』公式サイト
http://moeyoken-movie.com/
キャスト:
土方歳三/岡田准一
お雪/柴咲コウ
近藤勇/鈴木亮平
沖田総司/山田涼介
芹沢鴨/伊藤英明
小説より手軽なマンガで新選組を楽しみたい!という方へオススメな新選組マンガ
小説でじっくり読むのはシンドイので
マンガで新選組を楽しみたい!という方へ。
ご安心ください。
最近はマンガで楽しめる作品たくさんあります。
1つ目に紹介するのはこちら!
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 著・和月伸宏
アニメ化もされましたし、有名なので知ってる方も多いでしょう。
アラサー、アラフォーの人には世代だった人も多いと思います
この作品の新選組は主人公 緋村剣心の敵役ではありますが、元新選組三番隊 組長 斎藤一がカッコよく描かれています。
僕が幕末と新選組にハマった最初のきっかけになったのもこの作品でした。
この作品で幕末と新選組に興味を持ち、書店で「燃えよ剣」を手にとることになりました。
僕だけでなく多くの人がこの作品をきっかけに幕末と新選組に興味をもったように思います。
この作品が無かったら
当時の幕末ブームは来なかったかもしれませんね。
最近は佐藤健さん主演で実写映画化され、こちらも新しい切り口で人気作品になったようですし。
絵柄もきれいでクセもなく、オススメです(^^)
2つ目はこちら!
風光る 著・渡辺多恵子
この作品は少女漫画です。
男装した少女が性別を偽り、隊士としてたくましく生きていく。
でもしっかり少女マンガしてる!という作品。
この作品は少女マンガとしての完成度も高い上に、時代考証や当時の風俗風習などについてもはや研究者と言えるレベルまで
深く取材や考察を行っており、
参考文献にしても良いのではないかと思うくらいです。
筆者の渡辺多恵子氏の調査力と執念に感心。
例えば新選組といえば「浅葱(薄水色)にダンダラ」の隊服が印象的だと思いますが、この隊服が使用されたのは1年程度で、その後の新選組の隊服は全身真っ黒の羽織袴だったのです。
真っ黒の羽織袴はビジュアル的にあまり映えないのですが、新選組は幕末京都の治安維持を担う象徴みたいな存在だったはずなので、いわば現代の”SWAT”みたいな感じをイメージすると、なんとなく納得できるのではないでしょうか。
話がそれましたが、とにかく当時の背景や習慣、身の回りの品などをしっかり取材されていて、当時の生活の様子までよく分かる上にちゃんと少女マンガしてる、という作品です。
20年ほど前に買った燃えよ剣を引っ張り出してきました。笑
というわけで
燃えよ剣の感想と紹介でした。
幕末がテーマの面白い小説って無いかな?
司馬遼太郎さんの本でオススメって何?
剣戟小説で面白いのって何がある?
新選組好きになったので、もっと知りたい!
“鬼の副長”土方歳三を描いた作品を読みたい!
という方、一度読んでみてはいかがでしょう。
オススメですよ😀
ちなみに。
アイキャッチに使用したこの写真ですが。
20年ほど前の学生の頃に、購入した本書を撮影したものです😅
いやー懐かしい。
まだ大事に持っていた自分にも驚きですが、心を動かした本は特別な宝物になりますよね🙂