アナタは自分の部下に対して、
- 「部下が思ったように動いてくれない…」
- 「厳しく指導すれば良いのか優しく指導すればよいのか分からん!」
- 「初めて部下を持つけど、どう接したら良いか誰か教えて!」
ということで困ったり悩んだりしていませんか?
僕も過去に数名の部下を持ったことがありますが、本当に困りました…。
僕は「優しくすれば良いのか?厳しくすればよいのか?どっちだ?わからん!」
と大いに悩みました。
どっちもやってみましたが、どっちも今ひとつでした。
今日はそんな部下との接し方について悩んでいる人に「これをやったら失敗確定!優しい人が失敗する部下への接し方3つ」
をご紹介します。
・これはダメ、という部下を管理するときの失敗例を知りたい!
・部下の管理方法を誰かの実体験から学びたい!
・何でも良いから部下との接し方について参考になることを知りたい!
僕はこれで部下の管理に失敗しました…
では僕の実体験から、失敗する部下との接し方についてお話しましょう。
正直思い出すとけっこうツライものがありますが、この記事が初めて部下を持つアナタや、今現在部下との接し方に困っているアナタの役に立てば幸いです。
部下の仕事の先回りをしてしまい、過保護になる
まずは1つ目の僕の失敗談。
「部下の仕事の先回りをしてしまい、過保護になる」
20代の頃、部下を持つことになった僕は
「この仕事はAさんには荷が重いな。僕が半分くらい準備しておこう!」
「Bさんこの仕事大丈夫かな?今何やってるのかな?声かけて確認しようかな?」
「Cさん、この資料ではお客さんから叱られそうだな。よし、ここから僕が巻き取ろう!」
と、部下の仕事を先回りして対処や準備をしていました。
これって一見、親切に見えてダメなんですよね。
過干渉、過保護というやつです。
アナタも自分の部下を大切に思うあまり、必要以上に干渉してしまうことってありませんか?
- 部下の仕事の下準備を自分がやってしまう
- 部下の仕事の様子を1日に何度も確認してしまう
- 失敗しそうになったら失敗する前に助けてしまう
悪いことではなさそうですがこれは良くない。
なぜダメか?というと。
部下側から見たら
「自分って信用されてないのかな…」
「気にされすぎて煩わしい…」
「いろいろ試してみたいのに何もできない…」
「子供じゃないんだからそんなに気にしなくて良いのに…」
と感じてしまうから。
部下は小さな子供ではなく立派な社会人。
そしてアナタも親ではない。
必要以上の干渉は返って部下のモチベーションを下げてしまう。
もちろん取り返しがつかないような
大事故には注意ですがそれ以外の小さなミスや失敗はそれが部下にとって成長や学びのチャンスになります。
その学びのチャンスを上司が先回りして潰してしまってはいけない。
結果、部下は「考えない人」「学べない人」になってしまう。
いや、部下を考えない人、学べない人にアナタがしてしまうんです。
部下と接することに気後れして放置してしまう
失敗する部下との接し方2つめ。
「部下に接するときに気後れして放置してしまう」
「まあ一人でもやれるよね。忙しそうだし任せておこう」
「気を遣うの疲れるし、会議とか煩わしい。進捗確認なんて月曜と金曜のメールでOK」
「結果は求めるけどプロセスにいちいち口出さないほうが良いよね」
1つ目とは逆です。
僕は30代の時にやらかしました。
- 社会人だし一人でやれるはず。任せよう。
- 気を遣うのはお互い疲れる。関わるのは必要最小限。
- 結果は求めるけどプロセスは終わるまで自由に任せたほうが良い。
これも、ダメです。
過干渉もダメですが放置もやっぱりダメ。
まず、あまりに関わらなさすぎると、知らない間に担当させた仕事が破綻してる場合があります。
遅れているのか、進んでいるのかよくわからないまま、締切間際になって細かく聞いてみたら、あれこれもできてない!とか。
ヤバいですね。
定期的な進捗確認は必要。
部下は上司や先輩から放置された場合、どうして良いかわからなくなります。
「好き勝手にやって良いのかな?」
「この仕事の進め方、これで合ってるのかな?」
「まあどうせ上司も気にしてないし、テキトーにやっておこう」
など、仕事の成果の前に社会人として業務遂行に必要な能力が身につけなれなかったり、あるべき姿を見失ってしまうことになります。
コレも
意図せずに部下の成長の機会を奪ってしまうことになる。
それから放置型の
「何の管理もしない上司」からは”管理術が学べない”のです。
放置された部下は20代は良くても
30代くらいで困ったことになる。
部下もいずれ年齢を重ねれば上司になる。
そんなときに管理術を学んでいなければ、どうなるでしょうか?
おそらく担当した仕事は破綻してしまうでしょう。
上司から管理するときのポイントや注意点を学んでいないと、担当した仕事は崩壊します。
学ぶ、学ばないは最終的にはその人次第ですが、少なくとも上司がその機会を奪うようなことはしてはいけない。
仕事というものは多くの人が関わっています。
多かれ少なかれ、誰かを管理する機会は必ず出てくる。
特に年齢を重ねれば重ねるほど。
そんなとき参考になるのが「アナタを管理した過去の上司」。
管理するのがウマい上司の下に付けば、きっとその部下も管理がウマい上司になる。
「人を管理する」とはどういうことかを学ぶためにも
必要最低限の進捗管理は必要です。
100点満点の上司であろうとする
失敗する部下との接し方3つめ。
100点満点の上司であろうとする。
「自分は上司。部下よりあらゆる面で優れていなければ…」
「部下の失敗は上司の責任。問題はすべて自分が解決しないといけない」
「上司は社会人としての模範を示さないと。仕事も人格もしっかりしよう」
- とにかく上司は部下より能力が高くなくてはならないと思っている
- 部下の問題は上司がすべて解決しないといけないと思っている
- 能力も人格も部下より優れていないといけないと思っている
これは上司側の内面的な問題ですね。
ご立派な心がけですが、これもダメです。
こんな意識で仕事していたら
倒れちゃいます。笑
考えてみてください。
100点満点の上司なんてこの世界のあちこちにたくさんいると思いますか?
いませんよね。
100点の上司なんていないし、そして、いなくて良い。
皆どこか欠点があるというもの。
- 仕事デキるけどお金遣いが荒い
- 仕事は雑だけどすごい人脈を持っている
- 見た目も仕事も優れてるのに女性関係がルーズ
- プレゼン資料作るの得意だけど交渉が下手
- 交渉が強いけど事務仕事がズボラ
とか。
色んなパターンあると思います。
だからアナタも100点満点の上司でいる必要はない。
部下と一緒に問題に対処することもあれば、任せるところは部下に任せて、自分の担当部分に集中することもある。
肝心なのは例え部下が一人だとしても
二人で一つのユニットである【チーム】なのです。
上司が考えるべきなのは【チーム】としての成果。
アナタ自身の能力、部下の能力、と個別で考えるのではなく、
「チーム全体として最も効率が良いのはどう動くべきか?」
を考えましょう。
本当に優秀な人というものは、自分より優秀な部下を手足のように使う人、なのです。
以上、僕の部下との接し方の失敗例3つでした。
- 20代の頃に部下を持ったときは「放置」してしまいました。
- 30代の頃の部下は「過干渉」してしまいました。
- そして常に「100点の上司」であろうとしていました。
未だに
「あれ、どうすればよかったのかなぁ…」
「あの件は精一杯やったけど、うまくいったとは言えないなぁ…」
なんて思い返すこともあったり。
過ぎたことはどうにもなりませんけどね。
そんな中でも部下との接し方について僕なりに対処案を考えてみましたので
それも紹介します。
部下との接し方3つの失敗例の対策案
というわけで失敗する部下との接し方3つをお話しましたがそれぞれ対策案も考えてみました。
過干渉になってしまうときの対処
なぜ部下に過干渉になってしまうかと言うと、単純に上司であるアナタが
「余裕ありすぎ」
または「自分の担当業務に集中できていない」
のかもしれません。
本来自分の担当業務に集中していればよそ見をしている暇は無いはず。
- ちょっとでもこの仕事を良い結果に導くには…
- お客さんが望んでいることはなんだろう…?
- 会社と社会に貢献できるようなプロジェクトを考えてみよう
など。
アナタが考えることはたくさんあるはず。
ここはちょっと勇気が要りますが、上司自ら新しい仕事に挑戦しましょう。
またはプライベートでなにか新しい趣味を始めても良い。
部下の行動の一挙手一投足が気になるのなら、それはきっとア
ナタの頭の中にアナタが思う以上に大きすぎる余白がある。
何かで埋めてあげましょう👍
部下を放置してしまうことの対処
- 面倒くさい・・・
- 気を遣うのが疲れる・・・
- 部下もイヤだと思うのではないか?
いろいろ煩わしく思うのは僕もよくわかりますが定期的なミーティングの時間を取るべき。
僕がベストだと思うのは朝と夕方の2回。
時間も30分以内と手短に進捗の確認だけ実施する。
具体的には朝の始業開始直後と、夕方16:00くらい。
夕方16:00くらいにミーティングを実施すれば18時くらいの終業まで余裕があるので
進捗状況の確認と課題について、その日のうちに検討や調整できる余裕があります。
問題があればその日のうちに対処案を講じて翌朝の朝の会でメンバーに展開できればグッドですね。
「えー。一日2回も進捗報告ミーティング?」
と思われるかもしれませんが、進捗報告は面倒でも小まめに行った方が良いです。
上司も部下も
「報告しないこと」が習慣になってしまう。
その会社や職場では良くても、他の場所や仕事で信頼を失うリスクがあります。
火事もボヤ程度で済んでいるうちに消して回ればすぐ収まる。
見て見ぬ振りして大爆発、大炎上となってしまったら
それこそ手がつけられない。
失敗して良いのは「取り返しがつく失敗」です。
取り返しがつかない失敗は文字通り、本当に取り返しがつかないので
起きる前に起きないように対策しておくのが良いでしょう。
100点満点を目指してしまうことの対処
100点満点を目指している上司は気負いすぎです。
そういうアナタにオススメなのは無理矢理にでもあえて休みを取ること。
そうすることでわざと「上司がいない日」を作るのです。
安心してください。
1日くらい上司がいなくても仕事は回ります。
仮に何かトラブルが起きても、その後で対処を考えるくらいでOK.
そうしないと部下も周りもアナタに無意識のうちに依存してしまう。
- 「あの人は会社第一だから」
- 「あの人は休み取らなくて良いみたい」
多分そこまで明確に思っていなくても、「無意識にそう思わせてしまう」危険があります。
100点満点の上司である必要なんて無い。
上司は上司で失敗や欠点があっても良いのです。
気負わず、任せられるところは任せてみましょう。
時には、あえて「手を離してみる」時間を作る。
抱えるものが増える上司だから、大切なことです。
そんなコト言ってるけど管理が上手い上司なんてホントにいるの?→いました。
僕自身は上司としてはうまく立ち振る舞えませんでしたが、僕のさらに上司には素晴らしい人が何人かいました。
「おわ、すげー!カッコいい!あんな上司になれたら良いな!」
と思えるような。
彼らはこんな上司でした。
A本部長:
とある会社に入社直後、なかなか仕事をうまく進められなかった僕。
その悩みを日報の備考欄に何気なく書いてみた。
その翌日。東京の本部長から日報に対して丁寧な助言の返信があった。
地方拠点の一人のスタッフに過ぎなかった僕の日報を気にかけて丁寧な助言の返信をくれたのだ。
上から押し付けるような助言ではなく、「僕はこうしてみたけどどうだろう?」という
マネジメントのお手本のような助言だった。
B課長:
地方の3拠点を管理し、各拠点でトラブルも頻発。
自身も案件を抱えていたのにも関わらず、尋常では無い数のタスクをこなしつつも肩に力が入っていない、飄々とした雰囲気で仕事をこなしていた。
お叱りを受けたことも合ったが、仕事に対するシビアさ、ストイックさ、部下に対する引き締め方は彼から学んだように思う。
プロジェクトマネージャーCさん:
担当した案件が特殊で、各メンバーがほとんど経験不足の状況。
手探りでプロジェクトを進める中で、メンバーの状況をきめ細かく確認し、問題があれば即座に対処。
部門責任者、クライアント、パートナーに交渉も行い、プロジェクトが破綻しないように注意深く管理を行った。
メンバーの進捗の遅れがあっても感情的になることは一切なく、冷静に、的確に対策を講じて業務を進めていた。
というような方々。
しかも
B課長とプロジェクトマネージャーCさんは僕より年下の上司でした。
ほんとにスゴイ。
この記事を書くにあたって
「部下の管理が上手い」ってどういうことだろう?
と思った時、この三人の顔が浮かびました。
彼らの様子を見て僕なりに上司として足りなかった点と、それを埋め合わせるために必要だと思う対処案を考えてみました。
どれか一つでもアナタの参考になれば最高ですね
アナタだけじゃない。部下との接し方に悩む人
ここでちょっとデータも出しましょう。
ちょこちょこ調べてみましたが、部下との接し方について悩む人はたくさんいるようです。
アナタだけじゃない。
優秀な上司は絶対にやらない!後輩や部下を「教育&指導するとき」にNGな対応5選 | Precious.jp(プレシャス)
Precious.jp(プレシャス)https://precious.jp/articles/-/11148
https://precious.jp/articles/-/11148
他には部下側から見た「理想の上司像」なんて記事もありますね。
1万人が回答!「上司と部下」意識調査 20代・30代が選ぶ理想の上司は「天海祐希」。 理想の部下は「神木隆之介」が1位。―『エン転職』ユーザーアンケート調査 結果発表― | エン・ジャパン(en Japan)
エン・ジャパン(en Japan)https://corp.en-japan.com/newsrelease/2019/17710.html
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2019/17710.html
面白いのが理想の上司に20代は「天海祐希さん」や「西島秀俊さん」という
ビシッ!と仕事しそうな上司を理想としてるのに対して、40代になると「所ジョージさん」「ビートたけしさん」という
どちらかというとユルい人や面白そうな人を理想にしているのが興味深い
やはり若いうちは「カッコいい上司」に憧れるのはわかる気がします。
反対に歳を取ると常にバリバリに仕事をしているよりも、「キメる時はキメる、あとはのんびり」みたいな上司がカッコよく見える。
これは歳を取るとわかりますね。
まとめ:上司も「部下と一緒に成長する」で良いんです!
というわけで、優しい人が陥りやすい部下との接し方の失敗例3つ【実体験より】
でした。
上司が部下に接するときに重要なポイントはこの3つかなぁと思います。
- 気負わない
- 感情は入れず冷静に
- でも暖かい目で接する
1つ目はまず、「気負わないこと」
部下も人間、アナタも人間。
長所もあれば短所もある。
自然体で接しましょう。
2つ目は「感情入れず冷静に業務に当たる」
好きも嫌いもなく、プロジェクトの進行を冷静な目で見ましょう。
遅れているのか、進んでいるのか。
必要なことは何か。リスクは何か。
感情をいれてしまうと仕事には悪影響の方が大きい。
「あれもイヤだ!これもやりたくない!」と思う仕事ばかりならばその職場はアナタに合っていませんので転職も視野に入れましょう。
場所を変えれば意外と全部解決となることもある。
実際に転職しなくても、新しい職場を探すだけでも視野は広がりますよ?
3つ目は「暖かい目で接する」
部下は多くの点でアナタより未熟。
これから発展、成長する「可能性の卵」。
今の話だけじゃなくて、将来、
- 「ああ、○○さんのおかげで今の僕がある」
- 「○○さんてカッコいい上司だったんだなあ」
と将来思ってもらうには「部下の成長を助ける」
という大きく暖かい目が必要です。
この3つがあれば部下との接し方で困ることはないでしょう!
「…いや、めちゃめちゃ難しいやんけ!」
と思ったアナタ。
正解です。笑
そうなんです。
僕も記事を書いて思いました。
理想の上司なんてめっちゃ難しいんです。
これらが全部できる人なんて、ほとんどいない。
上司も人間。
上司は上司で「上司として未熟」なわけです。
だから。
上司も、「部下と一緒に上司として成長する」
ということで良いのではないかなと。
- 「部下が思ったように動いてくれない…」
- 「厳しく指導すれば良いのか優しく指導すればよいのか分からん!」
- 「初めて部下を持つけど、どう接したら良いか誰か教えて!」
部下の仕事を細々と見るばかり見るのではなく、一緒に成長する。
そんな心構えで接してみてはいかがでしょうか?
その方が部下とも良好な関係でお仕事できるかもしれません。
というわけで
「優しい人が失敗する部下への接し方3つ」と僕なりのその対処案でした。
この記事が何か一つでも、アナタの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました😊
部下との接し方に悩むアナタに読んで欲しい記事
他にもお仕事関連で
僕が感じたことや
学んだことを記事にしました。
ぜひ読んでみてくださいね