アナタは自分の勤める会社にこんな疑問を持ったことって無いですか?
- うちの会社、人が次々に辞めているけど大丈夫かな…?
- 昇給も昇進もない。会社の雰囲気も悪くなってる。もしかして業績悪い…?
- 競合他社と比べて商品の魅力が弱いし改善もされない。この先が不安…。
その会社への不安、たぶん当たっています。
僕も過去の職場で、同じような不安を感じたことがありました。
で、僕なりに調べたら、どうやら業績が停滞している。
「このまま会社に居座ってもヤバい!」
と思った僕は転職を決意。
かつての職場は赤字を出し、今も業績は改善できてないようです。
辞めずに勤めていたらどうなっていたことやら。
今日の記事は「自分が勤めている会社に不安を感じたら調べること。会社の衰退を知るサイン」
についてお話しますね。
会社の業績に不安を感じたら、企業の成長曲線に照らし合わせろ!
では結論から。
自分の勤める会社の業績が不安なら
この曲線に照らし合わせてみよ!
「企業の成長曲線」です。
ホント?と思った人は「企業の成長曲線」で
Googleの画像検索してみてくださいね。
いっぱい出てきます。
この曲線は企業、事業の成長を表したもので、「どんな企業や事業も必ずこの曲線を描く」とのこと。
興味深いのは企業の成長曲線はずっと永遠に成長し続けることはなく、かならず次の4つの段階を踏む、ということ。
- 創業期
- 成長期
- 成熟期
- 衰退期
第1段階:創業期
会社や事業がスタートして間もない時期。市場に認知されておらず、業績がなかなか伸びない時期。
それでも社内のモチベーションが高いので一番楽しい時期かもしれませんね。
第2段階:成長期
市場の認知が広がり、業績が文字通りうなぎ登りに上がる。
給与が増えたり、オフィスがキレイになったり、スタープレイヤーが現れたり、形として見える結果に大いに盛り上がる時期。
勢いがあり、良くも悪くも何をやってもある程度上手くいってしまう。
第3段階:成熟期
リーチできる市場に一通り認知された段階。
この時期になると新規開拓が難しくなり、業績の伸びが鈍化して、頭打ちになる。
この段階で大変革をしないと確実に衰退期に入る。
会社や事業のターニングポイント。
第4段階:衰退期
会社の改革やサービスの見直し、人員の再配置や業務提携、ハイキャリアの人材登用などを行うも業績は改善せず、徐々に下降し続ける。場合によっては急落する。
この流れに入ってしまうとよっぽどのことがない限り
その会社や事業は終息を迎える。
永遠に成長し続ける企業はありえない。
もし成長し続けているとしたら、成熟期を迎えた時に、
- 業態や商材を大きく変える
- 経営者が変わって経営の戦略、戦術が刷新される
- 別の会社に統廃合されて企業文化が変わる
これらのような大変革が起きて、「そのたびに生まれ変わった」企業でしょう。
生まれ変わればまた
創業期、成長期が始まる。
しかし多くの企業は変革できず、衰退期に入る。
コレは事実です。
アナタも勤め先や取引先に、このような末路をたどった会社の心当たりがありませんか?
時代の変化に合わせられず業績が悪化したり、廃業になってしまった会社。
ちなみに、株式会社の平均寿命は平均23.3年だそうです。
2020年「業歴30年以上の“老舗”企業倒産」調査 : 東京商工リサーチ
https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20210203_01.html
- 起業から1年後の生存率は約72%
- 起業後3年での生存率は約50%
- 5年での生存率は約40%
- 起業から10年後の生存率は約26%
起業後の年数ごとの生存率と主な廃業理由、起業する時の注意点 | 日本結婚相談所連盟
https://www.ibjapan.com/kaisetu_blog/startbusiness/p_5292/
10年以上経営を続けられる企業は3分の1もないという厳しいデータ。
さて。
アナタが勤める会社、大丈夫ですか?
成長期ですか?
成熟期ですか?
もしかして、衰退期に入っていませんか?
「あれ、うちの会社どうなんだろう・・・?」
と、不安に思ったアナタ、さっそく自社について調べてみることをオススメします。
「じゃあ、勤め先が成長曲線のどの段階かって、どうやって調べりゃ良いの!?」
と思いますよね。
ではその調べ方をご紹介!
自分の勤める会社が不安な時に調べる数字とチェックポイント
これは実はカンタンで、業績と人員に焦点を当てて調べれば良い。
その1:勤める会社の業績を調べる。売上と利益。
企業の状態を考えると業績を見るのが一番でしょう。
IR情報(株主向けの情報)を見て数字を読み取れるならそれでもOK。
ただ、IR情報は素人ではどこをどう見ればよいのか
わかりにくい。
そこでどうするか?というと。これ。
手っ取り早いのはGoogle検索で「社名+業績」でググる!
大手企業や上場している企業なら
「会社名+業績」でGoogle検索すれば検索結果に出てきます。
ある程度の規模の会社なら検索結果に出てくると思いますが、出てこない場合もある。
または検索にヒットしたページがあんまりわかりやすい情報じゃなかったり。
そんな時はどうするか?
「転職会議」に登録して業績を見る
「転職会議」というサイトを知っていますか?
各企業の退職者、または在職者のクチコミを掲載しているWebサイトです。
こちらのサイトに登録すると掲載されている企業の業績がわかります。
例:トヨタ自動車の業績
【転職会議】トヨタ自動車の転職・採用情報|社員口コミでわかる
【転職会議】 https://jobtalk.jp/
https://jobtalk.jp/companies/2513
登録はメールアドレスとパスワードを設定するだけ。
たったこれだけで重要な情報が得られるのでオススメですよ。
ちなみに業績を見るときは売上高だけじゃなく、「営業利益」と「その推移」も見ましょうね。
売上が上がっていても利益が出てない場合、事業に何か問題があるかもしれません。
税金対策などで利益を少なくしているかもしれませんがそれが設備投資、新規部署の設置、従業員に還元など
会社の発展に投資されていないなら、疑問が残ります。
もうひとつ、営業利益の推移についてですが、「営業利益が連続して減少傾向になっている」場合。
単月や1年だけならまだしも、2年連続で減少しているなら要注意。
自社が市場から遅れ始めている可能性を考えましょう。
会社の中で何か改革の手を打っていればいいですが、何も打ち出せていないなら、今後も業績は悪化し続ける可能性が高い。
帝国データバンクでデータを買う
帝国データバンクという会社はご存知でしょうか。
日本の企業の業績や信用情報を持っている企業なんですが、こちらのサイトから2期分を500円で入手できます。
TDB企業サーチ| 商品・サービス| 株式会社 帝国データバンク[TDB]
https://www.tdb.co.jp/lineup/tcs/index.html
上場していない中小規模の会社でも
多くの企業の業績情報は帝国データバンクで入手できるはず。
ちなみにですがプロバイダに@niftyを利用されている方は5期分くらいの業績データを1,760円で購入できます。
僕も過去、勤め先のデータを買ったことがありますが色々面白い数字がわかりました。
売上高と純利益を比較して年度ごとの推移を見てみたり。
売上はいくらか。利益はいくらか。
そのデータをさっきの企業の成長曲線に当てはめてみた時、果たして勤める会社がどこの段階に居るのか?
停滞期に入っているのなら
昇給や昇進が無かったり、会社の雰囲気がギスギスしているのも当たり前です。
その会社、儲かってない上に、
先も見えないてない。
正直、僕なら転職します。
そのままいても悪くなる一方。
年齢が上がれば転職の難易度も上がりますからグズグズしてられない。
その2:従業員数や離職率を自分で計算してみる
離職率は公開されている場合もありますが、意外と公開されていませんし、企業側も正確なデータを出していないことがあります。
ハッキリって
会社が出しているオフィシャルの
離職率だの定着率だのを当てにしてはいけない。
データなんて切り取り方、見せ方次第でなんとでも言えます。
数字はウソをつかない。
しかし人はウソをつく。
だから自分で計算してみる。
自分がいる会社なら計算はカンタン。
従業員の合計数はわかると思いますので
その年度に何人退職したかを調べれば良い。
退職者情報が全体に展開される場合もありますが、わからない場合は周りに聞いてみたり、組織図を共有してもらったりしても良いでしょう。
多少の誤差があっても大丈夫。
正確な数値より全体の構成人数がざっくりわかれば良い。
一人二人誤差が出ても問題ないです。
ちなみに僕もかつて勤めていた職場で
計算してみました。
全国に拠点があり、合計数百人程度の従業員がいましたが、毎月どこかの拠点で退職者が出たので計算してみたのです。
- 今までに何人くらい退職したか?
- 退職者を年度ごとの全従業員数で割ったら何%か?
新しく入社した人の社員番号の数字と、従業員の総数を割り算してみたり。
例:
現従業員400人。
最新の社員番号950。
つまり、450人はこれまでに退職してる。
それを年数で割り算する。
たとえば5年でその数字なら、450÷5=50人。なら、「部分÷全体」で割合が出せる。
毎年の退職者50人÷従業員数400人=0.125
つまり年の離職率は12.5%
という具合ですね。
ちなみに僕の過去の職場で、取れそうなデータを片っ端から集めてみて、計算してみたら…
離職率は20%を超えてました…。
数百人規模の会社で
5人に1人が退職している。
毎年50~70人とか辞めている人がいる、と。
はっきり言って多い。多すぎる。
それだけ
「会社に魅力を感じていない人が多い」
ということ。
「よくわかった、この会社、ダメだ!」と確信しました。笑
伸びている会社は、
基本的に従業員は増えます。
例えばメルカリさん。
2016年~2019年まで
毎年2倍くらいの人数が増えています。
入社時から社員数は18倍に メルカリの急成長を経験したエンジニアが語る、マネジメントとキャリアの関係性 – ログミーTech
https://logmi.jp/tech/articles/322282
まさに成長期。
ただし。
2020年の従業員数を見ると、
株式会社メルカリの業績・売上などの企業データ - 転職ならdoda(デューダ)
https://doda.jp/DodaFront/View/CompanyData/j_id__10129175612/
2,000人から1,800人と、やや減少となっていました。
これを「衰退期に到達した」と見るかは他の数値も見ないといけませんが、ちょっと気になるところですね。
まあ、メルカリさんはさておき。
つまり業績や従業員数が数年に渡って停滞、または減少傾向にある場合は危険信号と思って良い。
日本の企業が経営戦略として人件費削減を選択した時は実態としてかなり業績が悪くなってるはず。
疑問に思ったら
ただ推察や想像を働かせるより、具体的な数字を見るのが一番ですね。
その3:同僚、上司の様子や社内の雰囲気を注意深く見る
最後は同僚、上司の様子や社内の雰囲気。
正直、これが実は一番わかりやすいと思うんですよね。
業績が悪い会社は大体の場合、幹部から一般の従業員まで、みんなどこか
ピリピリ、イライラしてると思います。
口を開けば上司や会社のグチばかり。
- 「あの上司マジうざいわー」
- 「部下が仕事できなくて困る」
- 「会社の仕組みがダメなんだよねー」
という具合に。
業績が伸びている会社はたとえ残業続きで忙しくても、みんなちょっと「ハイ」な状態で
イキイキとしているものです。
- 「来週はあんな事やってみようか?」
- 「このアイデアどうだろう?」
- 「頑張ったね!次もこの調子で行こう!」
こういう前向きな言葉がスタッフの間で交わされているかどうか。
もちろん100%どっちかになっている会社は無いですよ。
程度、割合の問題です。
前向きな言葉が交わされている割合が多いか?
それとも
後ろ向きな言葉が交わされている割合が多いか?
さて、アナタの会社の雰囲気はいかがでしょう?
平均年収や株価で企業の実態を判断するのはオススメしません。
こういう時、
雑誌やメディアで掲載される。
会社の平均年収や株価はアテにできません。
なぜなら平均年収は平均よりずっと低い人もいれば、ずっと高い人もいるはず。
勤務している従業員が上から下まで
ほとんど同じ年収、てことは考えにくいですよね。
個人によって振れ幅大きく、会社そのものの実態を判断するには曖昧すぎます。
株価もダメです。
会社そのものの実力より、株式市場の値動きや海外の投資家などの動向の影響を受け、客観的な基準にするのは難しい。
株式市場や投資について、僕がそれほど詳しいわけではないですが、株価はもはや「諜報戦」と言っていいほど、情報を持っているか、持っていないかで
判断が変わります。
そもそも、「株主として見る株価」と、「そこに勤める従業員が業績を分析するために見る株価」と、同一目線とは思えませんし。
繰り返しますが、
数字はウソをつかないが、人間はウソをつきまくる。
公表されているデータ、数字の背景を読み取るように。
単一のデータだけではなく、複数のデータを集めて、いろんな視点から見てみると良いですね。
まとめ:会社に不安があるなら数字を集めて、企業の成長曲線と照らし合わせるべし!転職前の下調べにも使えるよ
というわけで
勤め先の会社に不安があるなら数字を集めて、企業の成長曲線と照らし合わせるべし!
という記事でした。
この曲線はもとは「プロダクト・ライフサイクル」と言って、企業が開発した製品の寿命を示す曲線。
しかし製品だけでなく、そのまま企業の成長曲線と相関性が高いことがわかり、企業の成長曲線としても使われるようになったようです。
製品(プロダクト)ライフサイクル
引用 Wikipedia
ちなみにですが、この曲線、転職前の準備にも使えます。
実際、僕は過去、転職する時の下調べで
帝国データバンクのデータを購入しました。
応募先の会社のデータを調べてみたら、リーマンショックが起きた2008年、東日本大震災が発生した2011年などの危機的状況でも
黒字を出していた企業だった。
それが決め手になって、最終的に入社を決断した、という経験があります。
やはり
第三者機関が出しているデータのほうが客観性や信憑性がありますよね。
アナタがもし、
- うちの会社、人が次々に辞めているけど大丈夫かな…?
- 昇給も昇進もない。会社の雰囲気もい悪くなってる。もしかして業績悪い…?
- 競合他社と比べて商品の魅力が弱いし改善もされない。この先が不安…。
なんてことに不安や疑問を感じているのなら、業績や従業員数等のデータを集めて、「企業の成長曲線」に当てはめてみてください。
今のアナタの勤め先の会社が、成長期なのか、衰退期に入っているのか。
見えなかった疑問や不安がはっきり見えてくると思います。
で、「この会社ヤバい!」と思ったら
転職活動をすぐに始めてください。
僕も30代と40代に過去2回ほど転職活動をしてみてはっきり言えるのは、「年齢が上がれば上がるほど、転職のハードルは確実に上がる」
ということ。
動くなら早めが絶対にオススメです。
ご心配なく、ホントに転職しなくても大丈夫。
というか、勢いだけで退職しちゃダメです。
まずは会社探しの転職活動を始めるだけ。
始めるだけならカンタンです。
ホントに転職するかどうかはカウンセリングを受けて、求人を見てから決めればOKなんです。
まずはこちらのリンクから無料カウンセリングの予約をしてみてくださいね👍
この記事を読んだアナタにぜひ読んで欲しい記事
自分の勤める会社に不安を感じるときって、結構あると思います。
でも、「転職とか時間も無いし、そこまでしなくても…」と思うかもしれませんが、アナタの中にもし、会社について「違和感」を感じるのなら
それは無視できないです。
大丈夫、ホントに転職しなくても、篆書活動だけなら気軽に始めてOKです。
でも「何がやりたいのか良くわからなくって…」という方はまずは価値観マップを作ってみてはいかがでしょう。
さらにさらに、「会社のことから離れて、頭を真っ白にリセットしたい…」
というアナタには旅行の記事がオススメです